ヴァイオリズムっていうのかね。
霧のロンドンといえば聞こえはいいが、
実際は陰鬱だろう。
どこで仕入れた知識か、自分でも判然としないのですが、
そんな陰鬱なロンドンでは鬱病患者の発生率が南欧などと比べると、
高いのだそうである。
ある土地の風土がそこに住む人間に及ぼす影響というのは、
大いにあると思う。
昨年、WUBC同期の故郷訪問シリーズ(全2回)を挙行した際も、
漠然とそんなことを思ったりもした。
さて、気候温暖な日本には四季がある。
毎年毎年、なんの工夫も無く春夏秋冬が繰り返されます。
そんな日本に住む我々は、引越しさえしなければ同じ土地にずっとすんでいると思いがちです。
1年のスパンで考えて、1年間同じ家に住み続けたとしましょう。
その間、春夏秋冬、めぐるわけです。
確かに1年間同じ家に住んではいるものの、
年4回、季節が変わるごとに、大移動しているかのごとき、
環境の変化。
これが人間の精神に影響を与えていると思われる。
冬にはどうしても保守的というか、将来に対してナーバスになる。
人によって程度の差こそあれ、一般的にいえそうな気がする。
先日、かぜをこじらせて4日間引きこもったら、鬱々となった。
孤独感、自己嫌悪、将来への破滅的な展望etcで、
モノクロな砂漠、宇宙の果てにいるような気分だった。
今までは、貧乏、堕落を自ら求め、どこか楽しんでいた節があり、
「ホントの俺じゃないよ、こんなの。」
と思っていたが、
もはやリアル貧乏、マジ堕落だと思った。
彼女とのなかもこじれた。
引きこもりを脱したところ、
非常に暖かい気候。
気分が春色に塗り替えられ、
自分でも異常に思えるほどの、
意欲、自信、希望が出てきた。
「俺はこの現状にふさわしい人間ではない。」
彼女とのなかはこじれたままだけど。
引きこもって生身の人間とのコミュニケーションを絶つこと、
貧乏、
寒いこと(気温がね)
は、自分を憂鬱にさせるのであろう。
年中、暖かい土地を求めて旅する渡り鳥のように生活すれば、
楽しい気分でいられるのかもしれません。