真理

それは家飲みは安いということ。
年を経て、男女がともに飲む行為にときめき感が減っている。
二十歳前後は、胸キュン一筋。最近はなんでしょう、飲みの場としてのクオリティ、あるいは粋、とでも申しましょうか、そういったものを求める方向に。
昨日も、そういった場にお呼ばれしまして、家飲みだったのですが、いい飲み会でした。
最近つくづく思いますところの、笑い。これが必要なんだと。昨今の私は、比較的ナイーブな流れに流しがちだったのですが、所詮それは楽しくはありません。一種の原点回帰と申しますか、正確には進歩、なのでありますが、やはり楽しまないで、笑わないで一体なんの意味があるのか、と。
私の切なさは一人週末の茶店で噛み締め、ポエムという形式に落としこむ。とはいえ文才の無い人間が書くポエムは笑いの対象に他ならず。
笑いあふれる飲みの場でそのポエムを発表するとどうなるか。それは神のみぞ知る領域。
ポエムの背後にエロスがあるいえば、それは否定できない。肯定もしない。なぜか。
私はポエムに花見の月効果を当て込んでいる。あるいは杯に舞来る一片の花弁。酒の肴にふさわしいなにか。あぁ、趣。そこに男女の性別はたいした用をなさない。
とかく下世話になりがちで、大人の薄汚さが全面に出がちなお年頃。童心に帰ってはしゃぎたい。

などと、あらゆる理屈は所詮、理屈よ。