グレー続きでは、ある。

同年代の皆が、
やれ就活だ、就職だと懸命に生きているときに、
俺はまだ大学生をやっていた。
4年制大学を6年かけて卒業した。
最後の2年間、一体何をしていたか。
恐ろしく気楽に、遊んで暮らしていた。
将来について考えないでもなかったし、
眠れぬ夜もないではなかった。
でもそれは一過性のもので、
最終的には、
「ま、いっか。なんとかなんべ」
で終わり、
ただただ、遊んでいた。


今日たまたまPCに残っていた自主制作の映画を観た。
それはまさにその自由の時代を象徴する内容だった。
くだらないことこの上ない。
公園で後輩の髪をめちゃめちゃにカットしてる様子や、
説明すらしたくないくだらない映画数本をとってたりしてる。
このころに比べたら、
なんて今の俺は規則正しく、
つまらない生活を送っているんだろう。
「うわーつまんない」
と最近ちょくちょく思って、
ひどいときには、
「一体人生の何が楽しいんだ?」
とまで真剣に考える瞬間があるのは、
単純に遊びが、
それも最高にくだらないクリエィティブな遊びをしてないからか・・。
でもそれに付き合ってくれる人も、
最近じゃおりませんしね。。


春から大学院に進学。
卒業して働きだす、予定。
やっとね。
そりゃこれまでも働いてはきたけど、
なんというか、
生業なわけで。
仕事というのは、
農作業で言うところの、
開墾、
横文字で言うところの
フロンティアスピリッツを伴うものだと思うわけ。
自分の意識においてね。
「あー、これは新しい、面白い」
とちょくちょく思える、
というか、
本気で仕事をしたら、
いやがおうにもそう思うんじゃないかと予想する。
そして、
もはや腰掛、といういいわけが自分に対してできない以上、
ぶっこんでやるしかないわけじゃーん。


もはや自由の時代は終わり。
少なくとも過去とは自由の意味合いが異なる。
自由を発揮する舞台が変わる。
そう思いながらも、
過去の愚考に愛着を感じるのであった。