ワンフーになる時

エレナさんというタレントがいまして、昨日テレビでオーストラリアぶらり旅みたいな番組にでてました。
ハーフっぽい顔立ちで、かわいらしい人だ。
そういう人を観ると、恐らくは自己防衛本能から、否定したくなる。
でも否定するところがない。
せいぜいが、どーせ彼氏いるんだろうが!といった程度だ。

なんだかんだでその番組を観続け、シーンは夜。
街路樹の上に小さな動物がいて、人間を恐れない彼らはエレナさんのほうに降りて、近付いてきた。
そのとき、
「ごめんね、食べ物もってないんだぁ」
とエレナさんはぽつりと言った。

この時から私はエレナさんのファンである。
もしあの時、
「きゃー、かわいいー!」と動物をおびやかす馬鹿声で自己愛にまみれたセリフを発していたら、かわいいだけか、とファンにはなっていなかっただろう。

あの場面を思い出すたびに胸キュンだ。
優しいんだからっ!
動物が食べ物を欲して近付いてくることを察しつつ、驚かせないようにする思いやり。
すばらしいよね。

今後もタレント活動を頑張っていただきたいものです。