テスト2の6回目・・・10点 

おとといの失態の日、
不調であることはテスト前からわかっていたため、
仕事の午後休と翌日の有給をあらかじめ取得していた。


そして実際にテストでボロクソ。
やってられまへんわ、と帰宅後すぐ寝て、
翌日もぼんやり国会中継を見ながら、
うつらうつら午後まで寝た。


ふいに下北へ出かけ、
餃子の王将で「餃子セット」を食べ、
また帰宅。


その後、また寝て、起きたのは午後6時。


さて、いい加減限界だろう、
ということで、翌日のテストに向け勉強。
10時までやり、あるOLちゃんからかかってきた愚痴電話で長話をし、
久々にランニングをし、銭湯に行って、寝た。


そして翌日、つまり昨日。
合間合間の時間に予習をして、
テストを受け、結果10点。


内容は簡単なほうだったと思う。
腐りからの足抜けとしては、まぁ悪くない出だしだ。


スランプに陥るほどのレベルにまだいないだろうが、
などと自戒しつつ、新宿のHMVへ向かう。


久々に行った高島屋はだいぶ変わっていた。
大学入学当初、足しげくこの新宿HMVに通い、
CDを買いあさり、家にこもってはヘッドホンで音楽ばかり聴いていた。
今思えば、引きこもりに近いですよね。
大学も思ったより刺激が無いし、
酒飲んで騒ぐばかりだし、
くっだらねぇ、栃木の高校と何が違うんだよ、
あそこから抜け出すために受験したんじゃねぇか、
ばーろーつって、
己が身も省みず、
全てを人の責にしていじけていたあの頃。


ボート部に拾ってもらって、
九死に一生を得たわけなんだけど、
そのボート部で一番多くクルーになり、
マネもやり、同居もし、
の腐れ縁の仲だった、
リック座スーのデビューCDが、
こうして新宿HMVのラックに堂々と置かれている。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2614631


過去と今が不思議な線でつながれた感じがして、
なんとも言いがたい感覚というか感動というか、
不思議な気分になった。


「買ってやるか」
と思い、CDを手に取り値段をみると、
2800円。
「たけーな、オイ」
とやや現実的な感覚に引き戻された。


JR新宿駅南口付近には、
ヘブンズアーティストと言われる人たちが、
ジャズや癒し系フォークやらの音楽を演奏する人たちがいる。


リックと大学音楽サークルのライブに行った時のことを思い出した。
友人のライブだったんだけど、リックと俺は猛烈に腹が立っていた。
素人目にみてもへなちょこすぎるのに、
かっこだけつけてる。
うちわの客だけで盛り上がってる。
別に本気じゃないんだろうし、
こういう楽しみ方をしたいんだろうけど、
いくらなんでもこりゃねーよっていうレベル。
俺は、
「耐えられない、出よーぜ」
といって、リックとワタミにいった。


あの時は、まだ部活をやっていて、
肉体的、精神的にハードな日々だった。
だからへらへらととりあえずたのしもーぜ的なノリで、
生きている奴らが大嫌いだった。
それはたぶん、一種の憧れの裏返しだったんだと今では思う。
ワタミでビールを飲みながら、
「中途半端にやってんじゃねーよ!」
とか
「カラオケのほうがまし」
とか散々、言ってた。


一理あるし、少し間違っている気もする。


あれから数年。
リックは音楽に人生を賭けて、その途中経過として、
このCD。
結果を出している。


あーあ、あんなえらそうなこと言ってた俺のほうは、
このざまかよ・・・。


でも、と思う。
来年、俺も結果を出す。
最後の最後、エルゴのTTでリックに負けた。
それも思い出す。
レベルの低い争いだけど、
リックにエルゴでは負けたくなかった。


なんだかリックに負けっぱなしなのも悔しいし、
あのときの気持ちも少しよみがえり、
モチベーションが上がったのであった。