「失踪」に心を揺さぶられる。

白バイ大会が熱い、という情報が入り、
ポリスチャンネル
で、大会の模様を見る。
NG集が面白かった。


今回、初めてポリスチャンネルを見て、
いろいろ面白いコンテンツがあることを知った。
交通安全体操とかね。
アートの域に達しているとすら思える。


そして、行方不明者のページへ。


正直にいうと始めはすこし楽しんでみてた。
なんだかフィクションのようで。
でも色々みているうちに、そんな気分も消えた。


冗談ではなく、みな、本気で失踪している。
いろいろな理由があったのだろう。
犯罪に巻き込まれたのかもしれない。
自分の意思で、まったく新しい人生を求めたのかもしれない。
あるいは、ただもう逃げたかった、場所を変えたかったのかもしれない。
リセットしたかったのかもしれない。。。


この世の権力を大なり小なり得て生きる大多数の人間からみれば、
「暗部」の世界。
他人事、自分とは関係ない。
理解できない。
そんな態度はとることはできない。
もしかしたらみんな薄氷の上にいるだけかもしれない。
同じ穴のムジナ。
そこにある一線を越えたか、越えなかったか。
その程度の差なんだと、俺は思う。


日本行方不明者捜索支援協会
という存在を知る。


そのサイト内で、
果たしてどのようにして実現したのか、
「行方不明者ダイアリー」
というコーナーがある。
なぜ失踪し、失踪後どのような生活を送ったのかが、
日記形式でつづられている。


これはものすごいものである。
これを書いてくださった方々に感謝しなければいけない。
失踪者それぞれの現実の人生が、ある。
その事実を実感できた。
失踪者はただ、いなくなっただけでなく、
同じ世界に生き、同じ言語で思考し、悩みしている。
その現実感をすごく感じた。


身を落として生きる人たち。
それはつまり従事する職業の差にすぎず、
人間としての本質の部分はかわりゃしない。


単純労働者や性風俗産業で働く人々。
その人たちの心を無視することができるようになったら、
人間おしまいだと思った。


「あぁ、あいつら終わってる」
そんな言葉で思考停止して、
俺の中から追い出したくない。

正確には追い出すことが出来ない。
なぜ?が消えないからだ。
なぜそこまで考え詰めて、
なぜ失踪にまで至った?
なにを感じて何を考えた?
なぜ俺はそれを知りたい?
人間としての器がでかいから?
否。
自分がそうなりたくないから?
そうかもしれない。
そっちにいっちゃダメだぞという情報を、
地図に書き込んでいるのかもしれない。
その意味でも情報提供者の方々、
つまりパイオニアの方々に感謝しなければならない。
確かに、失踪の原因や悩みは、個人のことだ。
けど、その事実が他人に影響を与えることがある。

(何が言いたいのか収拾がつかない。)


どんだけ外見終わってる人でも、心がある。
日頃、他人をめんどくさがることが増えた。
でも、俺と同じ人間であることを忘れちゃいけない。


絶望できるほど人間は賢くないと俺は思ってる。
そして、希望は意思だとも思っている。