たとえば、雨の日は憂欝。

昨日、後輩と亀有のホルモン焼を喰いに行った。
ウマー。そこのチャンネーが愛想よくて、ちょい惚れ。でも、どこまでが愛想で、どこからか惚れかは永遠の謎。人類が永遠に解けない謎である。
後輩という人種を前にすると、たまに「○○さん、すごいっすね!」といわしめたくなるのは俺だけだろうか。しかし、いかんせんすごいといわしめるネタに事欠く今日この頃。行き詰まった偉大なる先輩であるところの俺は、昨日始めていった新宿ののぞき部屋の話をした。
感受性の豊かな俺が、単純な性的欲望の発露にとどまらず、深い人生の哀愁へといかに導かれていったのかと。
それを受けて後輩は、
「それならば○○さん、渋谷の道玄坂にある道頓堀というストリップに行ってごらんなさい、アートですよ。」
と。
話題は財テクへながれ、偉大なる後輩はいいました。
「そろそろ貯蓄を始めたらどうですか」と。
「へっ」
と私はいいました。
「せせこましいやぃ!」
さらに偉大なる後輩はいいました。
「せめて保険は入ったほうがいいですよ」
と。
「へっ、雇用保険入ってらぁ!」
そういうことじゃないんだ、そういうことじゃ。
そう自分に言い聞かす。

ホルモン屋を出て、締めのラーメン屋を探す。若干へこみつつあった俺だが、偉大なる後輩がいった。
「のぞき部屋とストリップ、いきましょうよ」と。
俺はいった。
「え?今日じゃないだろ?じゃ今度いっちゃおうか、ハシゴで!?」
後輩とは、このようにかわいらしい人種である。