折々の詩。一年を振り返る。

http://www.youtube.com/watch?v=R6HTjGKr5VI


さて、年の瀬迫る今日この頃、
一年を振り返りたいと思います。


春、隅田川早慶レガッタを観戦。
友人の女の子達をエスコートして。
途中、一応と思ってトイレへ行ったら、
急激に腹を下し、順番待ち中にうんこを漏らす。
パンツを脱ぎ捨て、ノーパンのまま、
何食わぬ顔で、
「ごめん、またせて」


夏。
バイトの帰り。
朝番後で夏の日差しが照りつける中、
帰宅。
家まであと少しのところで、
「あれ、やばいな」
急激に腹下し、催す。
まぁ耐えられるだろう、
と自分を信じ、なんとか
家の門まで。
階段を上り、
トイレのドアを開けた瞬間、
ブレイクアウト
何一つ脱がぬまま。
まさに茫然自失。
そのとき、トイレの小窓から、
せみの声が聞こえた。
「今年初めての、セミだ」
そう思ったのをはっきりと覚えている。


秋。
秋雨が降る中、帰宅。
軽く予感はした。
だが、たいした感じではなく、
コンビニでトイレを借りることもなく、
歩く。
そして5分ほどで後悔した。
もはや家まで歩いたほうがコンビニへ戻るより、
近い距離まで歩いた。
なんとか耐えるぞ。
夏の悲劇はごめんだ。
そう思った瞬間。
歩きながら、ブレイクアウト
泣きたい、でも、泣けない。
「俺、27だぞ」
怒りの矛先が自分へ向かった。
ウンコを漏らした男は怒りながら歩いた。
途中、
「ウンコ漏らしてんのになに雨をしのごうとしてんだ!?」
と自らの矛盾に気付き、
傘を路上にほうり捨てた。
そして家に着き、
階段を上るときに、
腹下し第2弾がおとずれ、
階段を一歩一歩上るたびに、
ぶりぶりぶり。
自分の中の感情が死に、
機械のように後処理に臨んだことを覚えている。


冬。
PSPを買ったのだが、ドット落ち、という不具合があり、
店へ持っていくことに。
コード類をキチンと箱に収めるか迷ったが、
落ち度はこちらにないし、
交換してくれるなら、店側で収めてくれてもいいだろう、
と思い、袋に箱と別で入れて持っていった。
ところが、ドット落ちは保障の対象外で、
交換も返品も不可。
まぁいいか、ということでそのまま八王子へ。
いとこのダンスイベントを観にいった。
大学のサークルのイベント。
だがそのいとこは中退している。
にもかかわらず、こうして出してもらって、
先輩、後輩、同期と楽しそうに踊っている。
「いい仲間を、もったな」
彼のことを心配していた俺は、
人生に必要なものを彼が得たことを知り、
ぐっと胸に来た。
その後、いとこを酒を飲み、
いろいろと話した。
人生の先輩として、
遠回りをして生きているタイプの人間として、
参考になればと思い、
酒を飲みながらも、まじめに話した。


帰り道。
ある種の感慨にふけりつつ歩いていると、
来た。
まさか、と思った。
本当に急激に来た。
ものの数分で臨界点を突破し、
「あの公園の草むらでしよう」
と初の絶対ノグソ宣言。
ところが公園まですらもちそうにない。
「ここでやるしかない」
と決意したのは住宅街の路上。
ちょっと砂利がある壁際。
深夜だったから人はいない。
ズボンを下ろしにかかったその瞬間、
ブレイクアウト
しゃーしゃーの下痢。
半分、なかで、半分は外へ。
比較的冷静に周囲を見ながら、
しばし呆然とする。
「意外にこういうとき人って通らないな」
そう思ったのを覚えている。(つい最近だしね)
この日は、いとこといい日を過ごした。
だからこんな終わり方を迎えるのが悲しかった。
PSPを入れていた袋にウンコがかかっていた。
袋からPSPの箱と、いとこがくれたイベントのパンフを
取り出して、湯気昇る物体を見下し、家へ向かった。
ズボンの後ろ半分ほぼウンコまみれ。
人に見られたくないから、
神社の裏道を通るなど、帰路を工夫した。
後処理はなれたもので、機械的にこなした。
こういうときに風呂の無い家に住むことを不便に思う。
やることをやると、慣れなのか、すぐに気分が切り替わり、
さてPSPでもやるか、という気になった。
充電を、と思ったらコードが無い。
そういえば、今日箱にしまわずに袋にいれたっけ。
その袋をさっき、ウンコに投げ捨ててきたっけ・・・。
走って現場に戻る。
途中、
「犯人は犯行現場に戻る」
などというフレーズが頭をよぎった。
なんで俺は一人でこんなコントをしてるんだろう。
まだ湯気立ち上る海から袋を拾い、
PSPのコードを救出した。



四季折々でブレイクアウトしてきた一年。
もう東京に思い残すことは、無い。
来年は心機一転、がんばるぞ!